【阪神C】リアルインパクト衝撃V ムーアで復活!鮮やか逃走

[ 2013年12月24日 05:30 ]

ガルボ(右)との叩き合いを制したリアルインパクト

 13年の中央競馬重賞のとう尾を飾る「第8回阪神カップ」が23日、阪神競馬場で行われた。英国のムーアが手綱をとったリアルインパクトが見事な逃げ切りで11年安田記念以来となる2年半ぶりの重賞勝利を挙げた。ムーアは先週の朝日杯FS(アジアエクスプレス)に続く2週連続の重賞勝利でJRA重賞は通算6勝目。

【レース結果】

 13年最後のJRA重賞を制したのは一昨年の安田記念以来、実に2年6カ月ぶりの“美酒”となった8番人気リアルインパクト。立役者のムーアは涼しい顔だ。

 「どういう馬かは分かっていたので、自分なりのプランがあった。好位ぐらいと思っていたけど、意外にハナに立てた。馬は戸惑っていたけどね」

 意表をつく逃げにスタンドが沸く。前半3F35秒0のスローペースに落として、なだめながらレースを運んだ。抜群の手応えで直線を向くと外から並びかけてきたガルボにかわされそうになるが、差し返す勝負根性を見せて押し切った。

 「プラン通りいけたし、馬も頑張ってくれたよ」

 ムーアはジャパンC、朝日杯FSに続く今年JRA重賞3勝目。「堀先生にはとてもお世話になっている。凄く良くしてもらっているからね」と感謝を口にした。これまで日本で短期免許を取得する際、身元引受調教師はいずれも堀師。トレーナーはイギリスのマイケル・スタウト厩舎で研修しており、ムーアもかつて同厩舎の所属だった縁がある。今年最後にあらためて“恩返し”できたことを喜んだ。

 「(年明けは)家に帰って1カ月ぐらいはゆっくりする予定。2月頃には3人目の子供(女の子)が産まれる予定だしね。ドバイにもちょくちょく行くことになると思うけど、来年のために充電するよ」

 名手の手綱で復活を遂げたリアルインパクト。今後については「様子を見てから」と堀師は明言を避けたが、大きな1勝となったのは間違いない。来年6歳を迎えるG1馬が再び輝きを取り戻した。

 ◆リアルインパクト 父ディープインパクト 母トキオリアリティー(母の父メドウレイク)牡5歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績20戦3勝 総獲得賞金3億2973万6000円。

続きを表示

この記事のフォト

2013年12月24日のニュース