【阪神JF】マーブルカテドラル 折り合いついて13秒2

[ 2013年12月5日 05:30 ]

田辺を背に併せ馬を行ったマーブルカテドラルは力強い動きで関西勢撃破を狙う

 2歳女王決定戦「第65回阪神JF」の追い切りが4日に美浦、栗東両トレセンで行われた。前哨戦のアルテミスSを快勝したマーブルカテドラルはWコースでスムーズな走りを披露。ハープスターの5着に敗れた新潟2歳S時からの成長を印象づけた。

【阪神JF】

 “あの時”からの成長を示すに十分な内容だった。マーブルカテドラルは田辺を背にWコースで先行2頭を大きく追走。スムーズに折り合い、直線で2頭の内に入って強めに追われるとしっかり脚を伸ばした。5F67秒6~1F13秒2で中のレイズアスピリット(2歳未勝利)に先着。田辺が「精神的な成長を感じる」と好感触を示せば、上原師も「折り合いがつくし、反応もいいね」と笑顔を見せる。

 デビューから4戦3勝。3戦目で牡馬相手の芙蓉Sを勝ち、続くアルテミスSは鞍がずれるアクシデントをものともせずに快勝した。唯一先着を許した牝馬が新潟2歳S(5着)でのハープスター。逆転はあるのか。田辺は「当時は2戦目で行きたがった。初戦ではそんな面がなかったので誤算だった」と振り返る。2番手からの競馬となりゴール前で力尽きたが、残り100メートルまでは先頭で踏ん張った。上原師は「馬がまだ子供でムキになって走っていた。(あの結果は)あまり気にしていない」と過去のこととした。

 その後は折り合い重視の調教。その成果があり芙蓉S、アルテミスSとも控える競馬で差し切り勝ちを収めた。厩舎と綿密に相談しながら調教をつけている田辺は「ダラダラと脚を使うよりシュッと使わせた方が持ち味が生きる。中間もメリハリをつけてやってきた」とすっかり手の内に入れている。師が管理したダイワメジャーの産駒。「丈夫なところや前向きさが似ている。稽古駆けするし、スピードもある」と上原師は長所を受け継いだ愛馬に目を細める。

 G1は今年のヴィクトリアMから関西馬が13連勝中。平地G1・14連勝なら新記録を許すことになるだけに“東の横綱”にかかる期待は大きい。田辺は「確かにハープスターは強かった。でも、あっちはあれ以来。結果はやってみないと分からないけど、実戦経験があるのは強みだと思う」と静かに燃えている。

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2013年12月5日のニュース