【ジャパンC】見つけたV法則!ジェンティル連覇を阻むのは外国人

[ 2013年11月20日 05:30 ]

M・デムーロ騎乗のエイシンフラッシュがジェンティルの連覇を阻む

 今年のジャパンCで人気の中心となるのは、間違いなく、史上初の連覇が懸かるジェンティルドンナ。そこで気になるのが、なぜ過去の連覇がゼロなのか。今年で33回目と、決して歴史の浅いG1ではないのに…。

 そもそも、JCはリピーターが少ない。過去32回の優勝馬で翌年も出走したのは7頭だけ。うち2頭は創設期の外国馬(83年ハーフアイスト、89年ペイザバトラー)。日本馬に限れば5頭だけだ。

 出走しなかった理由は、(1)引退(06年ディープインパクト、11年ブエナビスタなど多数)、(2)海外遠征(98年エルコンドルパサーなど)、(3)故障(93年レガシーワールドなど)の3つ。アクシデントの(3)は別として、国内最高峰レースであるJCを勝った馬には、連覇より、繁殖や世界制覇という別次元での活躍が求められるのだ。

 しかし、これだけでは連覇が一度もない理由は説明できない。V2に挑戦した日本馬5頭の中には、1番人気に支持された馬も2頭いた。01年テイエムオペラオー(2着)と05年ゼンノロブロイ(3着)。両馬は優勝した前年と同様のパフォーマンスを期待できる臨戦過程、コンディションでも勝てなかった。

 01年にオペラオーの連覇を阻んだのは、同年ダービーを制していた3歳馬のジャングルポケット。05年に優勝したのは外国馬アルカセットだった。いずれも前年の覇者である1番人気馬と未対戦の魅力を買われ、ジャングルが2番人気、アルカセットも3番人気と高い支持を集めていた。

 もう一つ、前年王者に先着した3頭には注目すべき共通点がある。05年の2着馬であるハーツクライも含め、鞍上が全て外国人騎手(ジャングル=ペリエ、アルカセット=デットーリ、ハーツ=ルメール)だった。今年、ジェンティルの連覇に待ったをかけるとすれば「外国人が手綱を取る人気馬」ということになる。今年、当てはまるのはG1・2勝馬で天皇賞・秋3着から臨むM・デムーロ騎乗のエイシンフラッシュ。もう1頭、ウィリアムズ騎乗のアドマイヤラクティも、今年のメンバーなら上位人気に推される可能性が高い。この2頭がジェンティルドンナの連覇に待ったをかける。これが結論だ。

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