【エ女王杯】リーディング首位独走!角居師4頭出しでG1・20勝だ

[ 2013年11月6日 06:00 ]

重賞2勝の3歳実力派デニムアンドルビー

 G1再開となる今週は最強牝馬決定戦「第38回エリザベス女王杯」(10日、京都)。今年49勝で全国リーディング首位を独走する角居厩舎が強力4頭出しでタイトル獲りに挑む。重賞2勝の3歳実力派デニムアンドルビー、1000万特別を勝って勢いに乗る同期のディアデラマドレ、ラキシスに、女王杯3年連続挑戦の5歳オールザットジャズも魅力的。勝てば、角居厩舎はG1・20勝目。勝負気配が漂っている。

【エ女王杯】

 5日の栗東。開門と同時に“角居軍団”が坂路ジャックだ。デニムアンドルビー(4F62秒8)を一番手に、ディアデラマドレ(61秒4)、オールザットジャズ(61秒8)、ラキシス(60秒1)。G1特殊ゼッケンを着けた4頭が次々と駆け上がる光景は壮観。G1・19勝を誇る角居厩舎のG1・4頭出しが初めてとあっては目が離せない。

 特に3歳の3頭。実績のデニム、勢いのディア&ラキシス。オークス(3着)、秋華賞(4着)ともに1番人気で苦闘したデニムにとっては今回こそが好機。松田助手の言葉も力が入る。

 「秋華賞はジョッキー(内田)も攻めてくれた。メイショウマンボに早めに詰め寄ったが、外を回った分と枠(14番)も響いた。今回は京都外回りなので」

 ゲートは出ても、二の脚が続かず、置かれるのがネック。直線328メートルの内回りの秋華賞では早仕掛けで動かざるを得ない分、爆発力が半減。しかし、今回は直線399メートルの外回り。12番手から豪快に差し切ったローズSの再現はかなう。

 「ダッシュがつかないのも弱点と思っていない。あれが末脚の良さにつながっている。秋3戦目で馬が自分で体をつくって仕上げている。雨も大丈夫」と同助手は自信満々だ。

 デニムを脅かす!?のが共に2連勝で1000万特別を楽勝した同期2頭。ディアデラマドレは重賞3勝のディアデラノビアを母に持つ良血。差す競馬が板についた。同助手が「藤岡康くんが馬のリズムを大事にして、末脚を生かす形で良さが出てきた。いいところに筋肉がつき、力をつけている」と同助手。ラキシスは甲武特別→鳴滝特別と、本番と同じ2200メートルを余力十分にV。同助手は「春は実にならなかったが、体にも張りが出てきて充実期」と成長を実感している。

 勝てば、藤沢和厩舎(21勝)しか達成してない区切りのJRA・G1・20勝目。「デニムは長くいい脚を使える。ディアはリズム良く走れば切れる。ラキシスは競馬が上手。どれが一番とは言いにくいですけど」。同助手は“三者三様”で熱い期待を寄せる。上位独占で大台到達も夢ではない布陣だ。

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