【エ女王杯】大波乱09年の再現だ!逃げ宣言エディンにチャンス

[ 2013年11月6日 06:00 ]

調教へ向かうエディン

 今年のエリザベス女王杯は2冠馬メイショウマンボなど3歳馬に人気が集まりそうだが、そのメンバー構成と展開に注目。3歳馬ブエナビスタが圧倒的な支持を集めながらも、クィーンスプマンテが大逃げVを決めた09年と状況が酷似と分析。今年も大波乱、と読んで逃げ宣言の4歳馬エディンをピックアップした。

【エ女王杯】

 3連単150万超えの大波乱の結果だった09年。今年のメンバーを見た瞬間、同じ“におい”を感じた。

 3歳馬が上位人気を集めて、2冠馬ブエナビスタが単勝1・6倍の1番人気。秋華賞2着のブロードストリートが7・7倍で続いた。今年は、といえばオークス&秋華賞2冠のメイショウマンボ、ともに惜敗したとはいえ、オークス、秋華賞で1番人気を背負ったデニムアンドルビーが人気を背負って出走する。さらに、両馬とも後方からレースを進めるタイプとあれば、09年のブエナとだぶって見える。人気の追い込み馬の動向をけん制している間に逃げ馬がスルスル…。そう、今年は逃げ宣言のエディンにチャンス到来だ。

 その09年は11番人気クィーンスプマンテが大逃げ、12番人気テイエムプリキュアが続く形。直線に入り、ブエナが上がり3F32秒9で猛追するもプリキュアに首差まで迫るのがやっと。果敢に逃げを打った2頭がワンツー・フィニッシュ。

 今年の展開を推理すれば、前走・古都Sで古馬の男馬相手に同じ舞台を逃げ切ったエディンがハナを譲らない。2番手追走は関東馬のセキショウあたりか。スタートが良くないデニムは再び後方から。強烈な末脚が生きる京都の外回りならば、同じ末脚を生かすメイショウマンボとともにマークが集まることは必至だ。ならばエディンとセキショウの“行った行った”となれば、これまた大波乱が繰り返される。

 エディンにとっては血統的な後押しもある。父はスプマンテと同じジャングルポケットだ。08年以降の京都芝2200メートルの種牡馬成績を見ると、ジャングルポケットは9勝で、ディープインパクト(10勝)に次ぐ2位。5勝で3位のマンハッタンカフェを勝ち数で大きく引き離している。

 また、頼もしいのが鞍上・藤田伸二(41)だ。今年に入って44勝中23勝が逃げ切り。11年JCダートのトランセンド以来G1勝利から遠ざかっているが、にらみを利かせて先手を奪えばこれほど頼りになる男はいない。

 これだけの強調材料を得たエディン。前走、1600万を勝ったばかりの“シンデレラ”が、波乱の主役を務めるはずだ。

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