M・デムーロ、JRA騎手試験不合格…ショックで姿見せず

[ 2013年10月18日 06:00 ]

JRA騎手免許の1次試験で不合格となったM・デムーロ

 JRAは17日、14年度新規騎手免許1次試験の合格者の受験番号を発表。通年免許取得を目指したミルコ・デムーロ(34=イタリア)は不合格となった。7人が受験した中、ただ1人突破し、最終試験に進んだのは11年3月に現役を引退した柴田未崎元騎手(36=斎藤厩舎調教助手)だった。

 無念さがにじんでいた。M・デムーロは合格なら栗東トレセン事務所で取材に応じる予定だったが、報道陣の前に姿を現すことなく社台ファームを通してコメントを発表した。

 「一生懸命やったつもりでしたが、このような結果になりました。今後どうするかはまだ分かりません」

 年間で最長3カ月の短期免許か、指定競走の限定免許でしか騎乗できなかった外国人騎手。だが、今年8月公示の試験要項でJRAは外国人騎手に対する受験規定を初めて明文化した。英語による1次試験(筆記)受験が可能となり、デムーロはすぐ受験を決意した。先月、来日すると今月2日の1次試験に向け、猛勉強をこなした。英語も堪能で真面目な性格。鍵は日本語での口頭試験となる2次とみられたが、そこに進むことすらできなかった。

 合否に関しては「日本人と同じレベルを求める」のがJRAのスタンス。

 99年の初来日からJRA330勝、03年ダービー(ネオユニヴァース)を筆頭に重賞28勝を挙げている名手も例外ではなかった。「JRA騎手ミルコ・デムーロ」は再来年3月以降に持ち越し。現在は栗東で調教に騎乗しており、26日から12月24日まで短期免許で騎乗する。

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2013年10月18日のニュース