【スプリンターズS】西園厩舎“第2の男”エテルネル不気味

[ 2013年9月27日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=26日】スプリンターズSに出走する関西馬が全て追い切った翌日の栗東トレセン。台風20号の影響か、強風が吹き荒れ、砂ぼこりが舞っていた。秋G1開幕戦に波乱の気配を感じ取った寺下は西園厩舎へ。唯一の3歳馬マイネルエテルネルの存在が気になっていた。

 調教師室へと師が招き入れてくれた。「いや~、きのう(25日)、調教後にやっさん(安田師)に会って聞いたら、バッチリって言われちゃったよ」。王者ロードカナロアの出来の良さに、少々ヘコみ気味の指揮官。それでも、2頭出しの管理馬の話題になると語気を強めた。

 大将格のハクサンムーンについては「自分の競馬をするだけ。競られても向かっていく」。ハナは譲らない構えだ。東の逃げ馬フォーエバーマークとの激しい先行争いになれば、ハイペースは避けられそうにない。そうなればもう1本の矢、マイネルエテルネルの出番だと力説する。「今年のNHKマイルCみたいに前がやり合えば、マイネルホウオウ(1着)みたいに飛んでくるかも」。“マイネル軍団”の波乱Vをイメージした。

 前走セントウルS(4着)は3着ドリームバレンチノとわずか0秒1差。師は「上位2頭には離されたが、ドリーム相手なら十分やれる。12キロ増の馬体は成長分。使った後も減っていない」と目を細めた。

 07年はアストンマーチャンが優勝。06年はタガノバスティーユが16番人気で3着に入り、3連単263万馬券を演出した。経験の浅い3歳馬でも古馬と2キロの重量差があれば通用する。「2頭出しは人気薄を狙え」と言うではないか。秋の嵐到来は、エテルネル激走の前触れかもしれない。

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2013年9月27日のニュース