【札幌２歳Ｓ】レッドリヴェール　道悪なんの１８年ぶり牝馬Ｖ

札幌２歳Ｓを差し切ったレッドリヴェール（手前）

　１８年ぶりのヒロイン誕生だ。札幌２歳Ｓが３１日、雨の函館競馬場で行われ、２番人気の岩田騎乗レッドリヴェールが直線抜け出して快勝した。牝馬の同レース制覇は９５年ビワハイジ以来。１８００メートルに距離変更された９７年以降では初優勝となった。

　泥まみれの勝負服を拭いながら岩田が驚きの声を上げた。「小さい女の子がこんな馬場でよく頑張ってくれた。４角手前のスパートでしのぎ切ったのだから凄い」。ラスト３Ｆが４２秒０もかかる泥田のような不良馬場。牡馬勢が失速する中、わずか４２６キロの小柄な牝馬が中団からストライドを伸ばし、逃げ粘るマイネグレヴィルを首差ねじ伏せた。

　この日２勝を加えて今夏の函館８勝、３年連続の函館リーディングを確実にした須貝師は「先々が楽しみなステイゴールドの牝馬だ」。当地で調教を積む同産駒のゴールドシップに続くＧ１タイトルを見据えた。

　◆レッドリヴェール　父ステイゴールド　母ディソサード（母の父ディキシーランドバンド）牝２歳　栗東・須貝厩舎所属　馬主・東京ホースレーシング　生産者・北海道千歳市社台ファーム　戦績２戦２勝　総獲得賞金３７５３万２０００円。