【クイーンS】アイムユアーズ連覇達成!戸崎、北海道重賞を初騎乗V

[ 2013年7月29日 06:00 ]

アイムユアーズ(左)が強襲するスピードリッパーを抑えてクイーンS連覇

 函館で行われた牝馬のG3クイーンSはアイムユアーズが好位から押し切り、連覇を果たした。

【レース結果】

(戸崎北海道重賞/初騎乗で制覇!!/) 札幌から函館へと移ってもこの舞台だけは譲れない。アイムユアーズが完璧なレースで北の女王の座を防衛した。スタート抜群。ポンと1馬身ほど飛び出したが、内からクィーンズバーンが主張すると、あっさり譲って2番手に収まった。道中の折り合いも問題なし。3~4角の中間で前を行くバーンに自然と並びかけ、直線入り口で手綱を抑えたまま先頭へ。戸崎がステッキを使ったのは、後続の蹄音が聞こえ始めたゴール前100メートルだけ。最後は後方から追い込んだスピードリッパーに首差まで迫られたが、着差以上の完勝だった。

 「パドックでまたがった時に素晴らしい状態だと思った。スタートも良くてハナにも行けたくらい。道中の手応えも十分だった」。笑顔で振り返った戸崎はさらに続けた。「追い切りで耳を絞ったり気難しい面があるので、馬のリズムを崩さないように乗った。結果として先頭に立つのが早くなったが、外から馬が来たらしっかり反応してくれた」。北海道の重賞は初騎乗初V。「昨年勝っている馬だし調子もいいので、自信を持って乗った。結果を出せて良かったし、函館まで来たかいがあった」

 新潟でレースを見守った手塚師は「本当に強い競馬だった」と感慨深げ。ユアーズは昨年のこのレースから丸1年ぶりの勝利。昨秋の疲労を引きずる形で体調が戻らず、今春も苦戦続きだったが、デビューの地である函館で、本来の精気を取り戻した。「春2戦よりはずっと体調が良かったから。洋芝も合うんだね」。札幌、函館の洋芝はこれで【3110】。次走は札幌記念(8月18日、函館)で牡馬にぶつけるプランが濃厚だ。戸崎はトーセンジョーダンの先約があり、鞍上は空白だが、得意の洋芝なら牡馬相手でも。そう感じさせる完勝だった。

 ◆アイムユアーズ 父ファルブラヴ 母セシルブルース(母の父エルコンドルパサー)牝4歳 美浦・手塚厩舎所属 馬主・ユアストーリー 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績14戦5勝 総獲得賞金2億3995万2000円。

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