【マーメイドS】マルセリーナ パワフル12秒4!復活へ盤石

[ 2013年6月6日 06:00 ]

CWコースで力強い脚さばきを見せたマルセリーナ。底力で2000メートルも克服する

 阪神で行われる「第18回マーメイドS」(9日)追い切りが5日行われ、G1馬マルセリーナが復活へ向けて盤石の動きを見せつけた。

【マーメイドS】

 G1ホースの名に懸けて譲れない一戦だ。2年前の桜花賞馬マルセリーナがCWコースで、しまい重点に追われた。序盤はゆったりと折り合い、4コーナーで外ラチ沿いへ。残り200メートルで気合を入れられると、ストライドがグンと伸びた。力強い脚さばきで駆け抜けラスト12秒4。

 追い切り後、厩舎周りを運動する愛馬に視線を送った松田博師は「大丈夫け?」と尋ねた。「はい」と担当の大當助手は馬上で即答。そのやりとりからも順調さが伝わってくる。トレーナーは納得の表情を浮かべながら口を開いた。

 「やっと冬毛が抜けたし、毛ヅヤが良くなってきた。順調に乗り込んできたからな」

 桜花賞V後は長いトンネルから抜け出せないでいる。13戦連続の敗戦。活路を見いだすため、陣営は距離を延長し久々の2000メートル戦を選択した。指揮官は「コントロールの利く馬。気性的に距離は大丈夫やと思っている」と言い切った。

 春の最大目標だったヴィクトリアマイルは賞金順で無念の補欠1番手。翌週のメイSにスライド出走した。実績のない1800メートルの距離だったが、収穫はあった。後方で折り合い上がり3F33秒3。前残りの展開で差し届かなかった(6着)が、距離にメドの立つ走りを見せた。

 「上がり(の脚)を使うにも限界はあるからな。出来で負けたわけじゃないし、内容は悲観していない。秋に向けても賞金加算しとかんとな」 クラブ馬主の規定により来年の6歳春で引退が決まっている。今秋がG1を狙えるラストチャンス。大舞台に返り咲くためにも、ここは賞金加算(2着以内)が至上命題だ。

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2013年6月6日のニュース