【共同通信杯】ゴットフリート万全 斎藤師「開業以来最も楽しめる」

[ 2013年2月5日 06:00 ]

クラシック出走に向け、しっかり今週賞金を加算したいゴットフリート

 今年のクラシック戦線を占う上で重要な1戦となる「第47回共同通信杯」が日曜、東京で行われる。前走G1の朝日杯FSで3着したゴットフリートがクラシック出走確定へ賞金加算の勝負駆け。厩舎期待の1頭に斎藤師納得の仕上げで万全の態勢が整いつつある。

【共同通信杯】

 毎年クラシックに向けて大きなポイントになるのが朝日杯FS組のレベル。勝ち馬ロゴタイプはスプリングS、2着コディーノは弥生賞から始動予定。2頭に先駆けて共同通信杯で復帰する3着ゴットフリートの走りに注目が集まる。

 その朝日杯FSは出負けが響き、コディーノから2馬身半差。それでも斎藤師は「上位2頭は強かったけど、もう一つ前で立ち回れていれば違ったかな」と着差ほどの差は感じていない。始動戦に向けての調整も順調だ。1週前追い切りはWコースで前向きな走りを見せ、5F68秒7~1F12秒9をマークした。手綱を取った柴山(レースはビュイック)は「やる気になっている」と好感触。師は「横から見ると線が細いが、縦から見るとお尻に筋肉がついてきた。だいぶ本物になってきたかな」と成長を感じ取っている。

 1800メートルの新馬戦を快勝しており、距離に不安はない。父ローエングリンは主に1600~1800メートルを得意としたが、師は「ローエングリン産駒だけど難しいところがなくて賢い馬。一戦一戦競馬を覚えてくるし、2000メートルまではもつと思っている」との見立て。ゴスホークケン(07年朝日杯FS優勝)やサンツェッペリン(07年皐月賞2着)などの活躍馬を手掛けてきた師が「サンツェッペリンは2歳で完成していたし、ゴットは開業以来で最も楽しめるかなと感じている」と言うのだから、期待の大きさがうかがい知れるというものだ。

 実績上位の存在とはいえ、収得賞金は900万円。クラシック出走には賞金加算が必須となる。師は「賞金を加算できないとトライアルをもう1戦使わなければならなくなるし、ここできっちり加算したい」と皐月賞出走へ1戦必勝の構え。その口ぶりからは並々ならぬ勝負気配が伝わってくる。

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2013年2月5日のニュース