【取手】1年7カ月ぶり再開!22日「関東カップ」

[ 2012年10月21日 06:00 ]

ゴール前のメーンスタンド跡地に建てられた仮設の審判棟

 取手競輪が22日のF1戦「関東カップ」から約1年7カ月ぶりにレースを再開する。同競輪場は東日本大震災の影響で老朽化した施設が打撃を受け、昨年3月から本場でのレースを行うことができない状況が続いていた。70年に建築されたメーンスタンドは柱2つに亀裂が入り、最上階にある審判棟は崩落する危険性があったため、しばらく立ち入ることができなかった。バックスタンドの観覧席はガラス40枚全てが割れ、バンクは数カ所にひびが入るなど、その被害は被災地にある競輪場の中で最も大きかった。

 当時、施設改修中だった同競輪場は、再開に向けて当初の計画を変更。被災したメーンスタンドを全面撤去し、跡地に仮設の審判棟や臨時の投票所を建設することでようやく本場でのレース再開が可能となった。また、バックスタンドを耐震補強し新メーンスタンドとして建て替える改修工事は現在も進行中で、来年の7月末に完成予定。施設点検などを経て、同9月からリニューアルオープンする予定だ。

 茨城県自転車競技事務所・中尾一之係長(49)は「9月13日にウオークトップを塗り替えるなどバンクの改修工事も完了しました。まだ仮オープンの状態ですが、来月9日からは記念競輪が行われますし、ぜひ生の迫力あるレースを見に本場に足を運んでほしい」と話した。地元ファンが待ち望んだジャンの音が取手バンクに鳴り響く。

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2012年10月21日のニュース