オルフェーヴル凱旋門賞再挑戦へ 池江師「チャンスもらえれば」

[ 2012年10月9日 06:00 ]

ラモルレー調教場の角馬場で元気に乗り運動をこなしたオルフェーヴル(JRA提供)

 7日(日本時間同日深夜)、フランスのロンシャン競馬場で行われた「第91回凱旋門賞」で2着に敗れたオルフェーヴル(牡4=池江)。一夜明けた8日は軽めの運動に終始して激闘の疲れを癒やした。池江師は敗戦に悔しさをにじませたものの、レースで得た経験を胸に、早くも来年の同レースでの雪辱を誓った。また、欧州の新聞各紙は“日本馬の夢が散った”との論調でオルフェの敗戦を伝えた。

 8日早朝、オルフェーヴルはシャンティイのラモルレー調教場の角馬場で乗り運動をこなしリフレッシュに努めた。池江師は「ゴール前で内ラチに馬体をぶつけたが、ケガはなく疲労度は日本でレースした後と変わらない。カイバもしっかり食べている」と愛馬をチェックした後、ひと安心といった表情を見せた。

 レースでは直線で抜け出した時、大外から内ラチ沿いまで一気にヨレる悪癖を見せてしまった。「スミヨンの早仕掛けだったと言われるが、もたれるのは彼の頭の中に入っていたし、(それに対処して)右ムチを入れていた。ただ、あれだけ急激に切れ込んだら修正は難しい」と鞍上の騎乗ぶりをフォローした。続けて「ゴール前は苦しいのもあったと思うが、斜行癖を矯正できていなかった。もっと調教場所を工夫していたら、こんなことにはなっていなかったと思う」と悔しさをにじませた。

 今後は9日にフランスを出国し、10日成田着の便で帰国予定。その後、千葉県白井の競馬学校で16日まで輸入検疫、栗東トレセン近郊の滋賀県ノーザンファームしがらきで3週間の着地検査を受ける。「まだまだ馬は気が入っているので、今後(使うレース)については、しがらきに移動してから決まるだろう」と見通しを語った。そして最後に同師は力強く「もうワンチャンスもらえれば、確実にいい結果が残せると思う」と話して来年のリベンジに燃えていた。 

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2012年10月9日のニュース