【凱旋門賞】パブリックビューイング超満員 大声援は悲鳴に

[ 2012年10月8日 06:00 ]

凱旋門賞でオルフェーヴルが2着に終わり、パブリックビューイング会場で悔しがるファン

 ドバイワールドCデーや昨年の凱旋門賞でも、すっかりおなじみになった映画館「新宿バルト9」でのパブリックビューイング。オルフェーヴルの日本調教馬初の凱旋門賞Vの歴史的瞬間を見届けるため、発走2時間前の開場の午後9時半にはファンが早くも列をつくった。馬券発売がないにもかかわらず、1000円の入場券は前売りで完売。定員406席は満員となった。

 定刻の11時25分にスタートが切られると、場内のボルテージは最高潮に。大外18番枠の不利も乗り越え、直線半ばでオルフェーヴルが先頭に立つと、会場のいたるところから絶叫が起こった。「オルフェ、行け!!」「頑張れ~」。NHKをはじめ30人を超す報道陣、JRA関係者も一緒にボルテージを上げた。

 しかし、ゴール寸前。声援は悲鳴へと変わった。ソレミアがグッと前に出た。無念の2着。ゴールの瞬間、会場からは「うわあ」と悲鳴交じりのため息。それでもオルフェの奮闘が画面に再び大映しになると、大きな温かい拍手が沸き起こった。司会の細江純子さんは「何と言って、いいんでしょうか…。VTRを何回見ても結果は変わらないですけど、やっぱり見ちゃいますよね。夢を見させてもらいました」と言葉を詰まらせた。オルフェの勝負服Tシャツを着た東京都世田谷区の菅原誠さん(43)は「(母の父の)メジロマックイーンのファンです。感動しました。よく頑張った。無事に日本に帰ってきてほしい」とエールを送った。

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2012年10月8日のニュース