【京都大賞典】フミノイマージン 驚嘆の11秒3!

[ 2012年10月5日 06:00 ]

<第47回京都大賞典(G2)>DPコース、単走で追い切られたフミノイマージン(太宰騎手)

 京都メーン「第47回京都大賞典」は札幌記念で牡馬を一蹴した6歳牝馬フミノイマージンがさらに上昇ムード。完熟の走りを見せた。

 6歳秋にして今まさに充実期のフミノイマージンがポリトラックコースで躍動した。6Fからスタートして徐々にスピードアップ。3角手前からしびれる手応え。直線で軽く仕掛けられるとグイーンと伸びてフィニッシュ。時計は5F61秒9~11秒3。時計を確認した太宰は「えっ!?」とあまりの速さに驚きを隠せず。そして出来の良さをストレートに伝えた。

 「雰囲気がいいですね。札幌記念の時より状態は上向いていますよ。その前走が早めにまくる競馬で本当に強かった。折り合いが付くから2400でも心配ないし、どんなペースでも対応できる。今回も力を出せると思いますよ」

 予想以上に順調な調整過程を歩んできた。昨年のこの時期は、長距離輸送を避けるために北海道から美浦へ移動して府中牝馬Sから始動。しかし今年は北海道開催が例年より1カ月早く終わったため、一度栗東に戻らなければならなかった。本田師は「北海道とこっちじゃ暑さがだいぶ違う。輸送の距離も長いから、どうかなと思っていた」と懸念していた。しかし6歳のタフネス牝馬は意に介さなかった。まだ猛暑が続く栗東へ8月24日に帰厩後も元気いっぱい。だからこそ府中牝馬Sの予定を1週早めて、ここから始動することができた。

 「もともと早めに使うことも考えていたよ。このレースなら長距離輸送もないからね。併せ馬を2週やってレースの週が単走。いつものパターンでやれている。今は充実しているし、距離も守備範囲。ごちゃつかずに乗ってくれれば、ね」

 これだけ出来良好とあれば、自然と結果は付いてくるはずだ。

 ≪牝馬の京都大賞典優勝≫80年シルクスキー、82年メジロカーラ、83、85年ヤマノシラギク、87年トウカイローマン、95年ヒシアマゾン、06年スイープトウショウ、10年メイショウベルーガ。フミノイマージンが勝てば歴代8頭目。

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2012年10月5日のニュース