【神戸新聞杯】筋肉ムキムキ!ファラオに太鼓判

[ 2012年9月20日 06:00 ]

【神戸新聞杯】坂路で調整するヤマニンファラオ

 夏を越して心身共に成長した。ヤマニンファラオは、デビュー前から厩舎サイドの期待が大きかった1頭。だが、イレ込み癖があって春はなかなか力を出し切れなかった。瀬戸口助手が休養前を振り返る。

 「入厩当初から走る感触はあったが、とにかくイレ込みがひどくて…。馬運車ではおとなしいのに競馬場に着くと駄目。汗だくになってしまう」

 そんな状況でも過去7戦で、3着以内を外したのは直線で何度も前が壁になった青葉賞(4着)だけ。ここ2走の白百合S、ラジオNIKKEI賞も手堅く2着を確保した。その後は秋を見据えて放牧を挟み、先月16日に帰厩。同助手が以前との違いを挙げる。

 「春はまだヤンチャだったが、普段暴れることがなくなって、少しずつ落ち着きが出てきた。大人になった感じ」

 一息入れた効果で春は減少傾向だった馬体もふっくら。稽古でしっかり攻めることもできる。1週前追い切りはCWコースでビシッと追って6F80秒8~12秒0。しまい鋭くトモロポケット(6歳1600万)と併入。20日の最終追いで、態勢はきっちり整いそうだ。

 生産者の錦岡牧場は09年イコピコでリーチザクラウン(2着)、皐月賞馬アンライバルド(4着)を撃破。白百合S(1着)、ラジオNIKKEI賞(4着)と、全く同じ臨戦過程からレコードVを決めており、ファラオに懸かる期待も膨らむ。

 「体がひと回り大きくなって、いい筋肉が付いてきた。数字は増えていてもアバラが浮いて太め感はないし、プラス体重でも気にしなくていい」(同助手)。阪神は新馬、ゆきやなぎ賞と2戦2勝。得意コースで弾みをつけ、次の菊花賞につなげたい。

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2012年9月20日のニュース