【Kジョージ6世&QES】無念ブリランテ8着

[ 2012年7月22日 06:00 ]

<Kジョージ6世&QES>ディープブリランテ(右)は8着に敗れた

 欧州の上半期最強馬決定戦、G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSが21日(日本時間22日未明)、英国のアスコット競馬場(芝2400メートル=10頭)で行われた。日本から挑んだ今年のダービー馬ディープブリランテ(牡3=矢作)は8着。同レース5頭目の挑戦となった日本調教馬の悲願はならなかった。優勝したのは昨年の凱旋門賞馬デインドリームだった。

 世界の壁は厚かった。6日に現地入り後も順調に調教を積み、岩田も「最高の状態」と胸を張っていた。だが、レースでは違った。まずは位置取り。ダービーと違って中団の外め。何とかなだめ直線入り口、5番手で岩田はゴーサインを出した。しかし、ダービーで見せた強じんな二段ロケットが噴射しない。直線半ばで馬群にもまれ、最後はズルズル後退していった。

 岩田は「悔しいというのはありますし、皐月賞みたいなことはなかったが、ちょっと力みがあった。インに入れなかった。ただ、力負けと思いたくない。今後につながってほしい」と唇をかみしめた。一方、矢作師は「残念です。状態は良かっただけに、展開はあるにしても力不足を認めざるを得ない。道中ぶつけられたり、アスコットは難しい。思ったほど(馬場も)軽くならなかった。応援していただいた日本の皆さんに申し訳ない」と語った。結果は出なかったが、まだブリランテは3歳。伝統のアスコットでの経験が糧となり、次なるステージが必ず待っているはずだ。

 ◇キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2400メートル) (1)デインドリーム(シュタルケ)(2)ナサニエル(ビュイック)鼻(3)セントニコラスアビー(オブライエン)1馬身1/2…(8)ディープブリランテ(岩田)

 ▽キングジョージ6世&クイーンエリザベスS 欧州の上半期最強馬決定戦として3歳、古馬の一流馬が顔をそろえる。日本のレースでイメージすれば「宝塚記念」。日本調教馬はこれまで4頭が参戦しており、06年ハーツクライの3着が最高着順。ダービー馬の参戦は85年のシリウスシンボリ(8着)以来2頭目。また、日本人騎手は90年に柴田政人がアサティスで3着、94年に武豊がホワイトマズルで2着の成績を残しているが、勝利には手が届いていない。

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2012年7月22日のニュース