【オーシャンC】SG連覇だ!浪速の怪物くん太田

[ 2012年7月17日 06:00 ]

<オーシャンC>調整に集中する太田

 兵庫県・ボートレース尼崎のSG「第17回オーシャンカップ」(優勝賞金2500万円=副賞を含む)は、17日に開幕する。6月の芦屋グラチャンに続くSG連覇にアタックするのが、初日12R「ドリーム戦」に6枠で登場する太田和美(39=奈良)だ。新プロペラ制度に移行後もさらに進化する「浪速の怪物くん」がまずはズラリと並んだ優勝候補に真っ向勝負を挑む。

 大阪支部の太田にとって準地元に位置付けられる尼崎水面で、また新たな伝説を刻んでいくのか。25歳にして賞金王決定戦(住之江)でSG初制覇の離れ業。今シリーズ出場の最年少が篠崎の26歳だから、いかに驚異的な記録かが分かるだろう。

 「(芦屋グラチャンで)SGを勝ったからって気持ちが変わることはない。いつも通り」と言い放った太田だが、思い返すように「1年の後半で獲った今までのSG(12月賞金王決定戦と賞金王Sは12月、ダービーは10月)と違って、今年は賞金王を見据えて余裕を持って走れるのが大きいと思うよ」と付け加えた。

 2連対率25・7%と実績下位の51号機でも悲観する様子は見られない。むしろ、新ペラ制度の手応えについて「ペラ調整がうまくはまってくれている。ただ、エンジンを出せる今は優勢だが、そのうち周りも仕上げてくると思う」と冷静に分析する。どんな状況でも決して平常心を見失うことなく、仕事と向き合うのがこの男の最大の強みだ。

 次回SGの桐生MB記念には現時点で出場資格がないが、今シリーズで自身初のSG連覇を達成すれば最後の切符が手に入る。芦屋グラチャンV後の共同インタビューでは「オーシャンCも勝ってやろうかな?」とおどけていたが、あらためて聞かれると「あれは冗談だよ」と報道陣の笑いを誘った。それでも、この余裕のスタンスは実に不気味。センタープールであっさり実現させてしまうシーンも、今の太田の勢いなら十分に考えられる。

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