【平塚ガールズケイリン】最年少19歳 小林初代女王

[ 2012年7月4日 06:00 ]

表彰式のシャンパンファイトで喜びを爆発させる優勝した小林

 小林莉子が初代女王。48年ぶりに復活した「ガールズケイリン」第1戦の決勝戦が3日、平塚競輪場で行われた。レースは先行した加瀬加奈子の番手に入った小林莉子(19=東京)が直線追い込んで優勝、賞金31万円を獲得した。完全優勝を狙った実力No・1の加瀬は3着、地元中山麗敏(りーみん)は2着に敗れた。なお、女子競輪の第2戦は6日から京王閣競輪場で開催される。

 48年ぶりに復活した女子競輪1期生(33人)の中で最年少の小林が初代女王に輝いた。

 「自分は挑戦者。先行して力を出し切りたい」。実力No・1の加瀬との対戦を前に小林は戦法に迷いがなかった。しかし、残り1周の最終ホームで加瀬の番手に入る意外な展開。「学校時代に1度も経験がない」流れになったが、追い込み勝負に切り替えて「ゴール線を先頭で駆け抜けた瞬間は本当にうれしかった」という輪史に残る1勝を飾った。

 小林は小3から高3までソフトボールの捕手として活躍。しかし、08年北京大会を最後にソフトボールが五輪種目から外れたことで「競輪はプロスポーツ選手として五輪も目指せる」理由から女子競輪の道を選択した。

 それだけに、自転車歴も浅く、伸びしろが大きい楽しみな1人だ。初めて獲得した賞金は54万6000円。「父と母に少し恩返しができたと思います。家族でご飯を食べにいきます」と19歳らしい笑顔を見せた。

 ◆小林 莉子(こばやし・りこ)1993年(平5)3月26日生まれの19歳。東京都あきる野市出身。東海大菅生卒。高校時代はソフトボール部。在校成績は56戦14勝、2着16回で6位。師匠は富山健一(43期=引退)。1メートル62、59キロ。血液型A。

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