【グラチャン】太田、7年ぶり!SG5勝目!

[ 2012年6月25日 06:00 ]

<グランドチャンピオン決定戦>優勝カップを掲げる太田

 福岡県・ボートレース芦屋のSG「第22回グランドチャンピオン決定戦」(優勝賞金2500万円=副賞を含む)の優勝戦が24日、12Rで争われた。レースは2コースから鮮やかな差しハンドルを入れた太田和美(39=奈良)がそのまま先頭でゴール。05年10月の全日本選手権(津)以来となる通算5回目のSG優勝を飾った。2着は山崎智也。SG初制覇を目指した1枠の吉田俊彦は3着だった。

 降りしきる雨の中で争われた大一番。2枠なのに…と言っては失礼だが、まるで優勝するのは自分しかいないと確信しているかのような太田の快勝劇だった。19年連続19回目の出場だったグラチャンを初めて制して感慨深げかと思いきや、開口一番「SGを優勝した感じがしない」と平然と言ってのけた。このスタンスが優勝に導いたといえる。

 1Mは「ハンドルを入れて少し吉田(俊)君に当たりそうになったけど、ターンマークに寄っている感じだったのでチャンスがあると思っていた。2Mも(山崎)智也が内に来たが、落としていたので大丈夫だと思ってターンした」と、解説者並みの冷静な分析。さらに「仕上がりには納得していなかったけど、(2日目12Rでインの)松井さんを差せたのが自信になった」と実戦を重ねながら着実に手応えをつかんでのSG戴冠だった。

 この優勝で今年の獲得賞金は5221万円となり3位に躍り出た。今後の目標を聞かれると「MB記念(福岡)の出場権がないので次回SGのオーシャンC(尼崎)を勝ってやろうかな?」とニヤリ。報道陣の笑いを誘ったが、最後に「新ペラ制度はレースで勝負できるから自分に合っている」と締めくくった言葉には力がこもっていた。今の太田の勢いならSGタイトル量産のシーンも十分に考えられる。

 ◆太田 和美(おおた・かずみ)1973年(昭48)1月6日生まれの39歳。大阪支部所属。91年9月30日登録の69期生。同期は田中信一郎、山本浩次、三嶌誠司、仲口博崇ら。91年11月のデビュー節でいきなり初優出。通算56V(SG5V、G111V含む)。1メートル66、51キロ。血液型A。

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