【宝塚記念】3歳初Vへ!シャスタ切れで勝負

[ 2012年6月20日 06:00 ]

<宝塚記念>豪雨の中、坂路調教するマウントシャスタ

 3歳馬マウントシャスタが春のグランプリに挑む。火曜朝は角馬場から坂路(4F66秒0)。4頭出しと豪華布陣の池江厩舎では末席に座る存在だが、川合助手は「これも面白い」と感じている。「負担重量が軽い分の恩恵がある。この馬らしい競馬をしてくれれば」

 53キロで先輩牡馬と5キロ差。2月デビューでキャリア5戦だが、陣営が「とにかく引っ掛からない」と口をそろえるセンスの持ち主だ。2走前のNHKマイルCは失格(6位入線)で、直線でも伸びはいまひとつだったが、敗因を同助手はこう分析する。「初めて馬群の中で競馬をしたのが影響した。装鞍の時でも狭いところに入ると緊張するタイプなんだ」。狭い馬群を経験したことで、今回は緊張も解けるだろう。

 3歳馬の出走は07年のウオッカ(8着)、アサクサキングス(15着)以来。03年の2冠馬ネオユニヴァースも4着に終わった。これら先輩に現状の実績で見劣るのは事実で、壁は相当に厚い。だが外を回した前走・白百合Sの伸びは圧巻だった。潜在能力に懸ける手はある。軽量が極限の切れ味へとつながれば、初の3歳馬Vも決して夢物語ではない。

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2012年6月20日のニュース