【宝塚記念】G1連勝へ!ビートブラック絶好調

[ 2012年6月20日 06:00 ]

<宝塚記念>天皇賞に続く“ウルトラC”を!? CWコースをゆっくりとキャンターで走るビートブラック

 春のグランプリ「第53回宝塚記念」に挑むビートブラックは天皇賞・春で歴史的大波乱V。5歳春を迎えて心身とも充実期に。G1連勝へ燃えている。

 早め先頭からの押し切りを決めた天皇賞・春から1カ月半。ビートブラックがG1連勝に向けてグングンと調子を上げてきた。19日朝はCWコースを気分良さそうに周回。「ほんまに具合がいい。前走の状態をキープしていて、馬体も黒光りしている」。調教担当の寺倉助手は絶好調を宣言した。

 天皇賞・春は14番人気と超人気薄。「展開がはまっただけでは」という声も聞かれるが、同助手はそんな意地悪な質問にも笑みを浮かべ、こう答えた。「確かに前走は人気馬がけん制し合った。でも、能力がなければ2着馬を4馬身も離せない。この馬が力を付けている部分は大きいし、普通の競馬でもいい勝負をしていたはず」

 肉体面だけでなく、精神面も成長している。それは追い切り時計に表れていると同助手は言う。「以前は全体時計こそ出ていても、しまいはやめてしまっていた。ところが天皇賞の1週前追い切りで、他馬に斜め後ろからつついてもらってから馬が変わった。最後まで遊ぶことなく、ハミを取って走るようになった」

 この中間も2週前が坂路4F50秒7~1F12秒5。1週前は4F52秒1~1F12秒4。確かにラストも緩んでいない。かつては1F12秒台後半が精いっぱいだっただけに大幅な成長だ。気持ちの面での進化は間違いない。

 不安はただ1つ、日本を縦断する台風4号。週末は晴れ予報だが、馬場は湿ったままの可能性が大だ。天皇賞優勝後、中村師が「雨が降るようならグランプリは使わないかも」と言ったほどで、道悪は大きなマイナス材料。それでも同助手は「大敗した阪神大賞典(やや重)の時とは馬が全然違う」と意気込む。目下の充実ぶりなら道悪を克服しても不思議はない。前走がフロックでないことを証明して、古馬トップの座を手に入れる。  

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2012年6月20日のニュース