【東京8R】内田 騎乗停止も1着確定…後味悪い通算600勝

[ 2012年6月11日 06:00 ]

【東京8R】ファイナルフォーム(右)でJRA通算600勝を飾った内田騎手だったが、走行妨害をして審議になるもおとがめなし

 10日の東京8Rで1位入線した内田騎乗のファイナルフォームが2着争いを演じるランパスインベガス(3着)の走行を妨害しながら降着にならず、3着馬・小島茂師からの走行妨害の申し立てをJRAが棄却するという事態が起こった。内田は2日間(16、17日)の騎乗停止処分となった。

 ゴール直前、先頭のファイナルが突然外に斜行、松岡騎乗ランパスの進路をふさいだ。松岡は慌てて手綱を引っ張り減速。2位入線・ヒラボクインパクトから首差遅れの3位入線となった。約15分の審議の結果、着順通りに確定した。

 青木?也裁決委員は「外斜行したのは内田騎手が内側から不用意にムチを入れたため。明らかに過失がある」と説明。降着にしなかった理由については「3着馬に与えた被害は降着にするほど致命的とは言えないと判断した。斜行したのは決勝線の2完歩手前で、被害を受けている最中にゴールへ入った。着順が替わったかよりも被害を受けた位置や減速の度合いが降着の尺度になる」と説明した。

 小島茂師は「こんな走行妨害をそのままにしてはファンがいなくなる」と語った。この勝利が現役27人目のJRA通算600勝目となった内田だが表情は神妙だった。

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