【高松宮記念】あれから4年半…ベイリングいざ!

[ 2012年3月21日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=20日】火曜日は追い切りこそないものの、競馬記者は忙しくなることが多い。出否が未定となっている馬の動向を確認しなければならないためだ。栗東の岡崎は村山厩舎へ。高松宮記念に登録しているメモリアルイヤーの出否を聞くためだが、師は「春雷Sに回る」と明言。その足で賞金順の補欠1番手だったベイリングボーイの清水久厩舎へ。「入らないもんだと思っていた。良かった」と快哉を叫んだのは松下助手だ。明け8歳の高齢馬だが、前走のオーシャンS3着と充実気配。それだけに何としても出走させたかったとの思いが、ヒシヒシと伝わってくる。

 「前走はこの馬向きの条件がそろっていた感じがするし、今回は凄いメンバーだからね」。最初は控えめなトーンだったが「なかなかカレンチャンに先着できませんよね」と話を振ると徐々にボルテージが上がる。「調教でも以前はラチにへばりついて苦しがっていたのに、今はスムーズ。力のいる馬場は得意だし、さらに雨でも降ってくれれば楽しみはある」

 近40走連続で7F以下、とりわけ近10走は全て6F戦を使われており、スプリンターのイメージが定着しているが「菊花賞に出ているんですよ」と松下助手。その通り、07年菊花賞では勝ったアサクサキングスから4秒2差17着という苦い記憶がある。それから4年5カ月。再びたどり着いた大舞台で、一世一代の走りを見せてほしい。

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2012年3月21日のニュース