【全日本選抜】絶好の4枠浦田 そろそろ本領

[ 2012年2月11日 06:00 ]

 昨年末のスーパースター(川口)VでSGグランドスラムを達成した浦田信輔(38=飯塚)だが、今シリーズは予選未勝利と不完全燃焼の走り。4日目の準決11Rは絶好の4枠だけに、人気を集めるのは確実だ。しっかり勝ち切ってSG連覇への挑戦権をつかむ。

 常に1着を目指す姿勢で、ファンから熱い支持を受ている浦田だけに、予選の結果は意外だった。初日12R「スーパードリーム戦」こそ、強豪相手でポイントの優遇もあるため7着でも立て直しに期待できた。しかし、2日目11Rは2着。予選ラストの3日目8Rでも2着と“らしくない”着順を並べての予選突破になってしまった。

 ただし、仕上がり具合に不安を抱いていた2日目とは対照的に、3日目のレース後は「2日目よりは良くなっている。さばいていける足になっている」と胸を張った。「展開が向いていなかった」と悔しそうな表情ものぞかせたが、最後に「欲の部分で手前のトルクを良くしたいので、仕事を頑張る」と前向きに締めくくったのは心強い限り。

 昨年末のスーパースターV後には「これからは恥ずかしいレースはできない」とグランドスラマーとしての自覚を口にしていた浦田。準決11Rをシリーズ初白星で乗り切り、予選のモヤモヤを一気に吹き飛ばしたい。

 予選のポイント争いは、前年覇者の高橋貢が2日目12RのFで脱落する波乱はあったものの、それ以外は順当に主力陣が準決へ駒を進めてきた。その準決メンバーでパワーが目立っているのは荒尾、中村、浦田、金子、松尾啓、永井ら。それぞれ人気の軸になりそうな雰囲気を漂わせる。一方、スタート力を生かして勝機をうかがうのは笠木、東小野、岩崎、浅香、佐藤裕、早船、浜野らとなる。

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2012年2月11日のニュース