【シンザン記念】ジェンティル13年ぶり牝馬V!

[ 2012年1月9日 06:00 ]

<シンザン記念>直線で鋭く伸びるジェンティルドンナ(手前)

 京都日曜メーンのシンザン記念は、99年フサイチエアデール以来13年ぶりに牝馬のジェンティルドンナが制した。素質は間違いなくクラシック級。春に期待の膨らむ1勝だ。

 好位からレースを進めたジェンティルドンナがあっけなく突き抜け、ルメールはただただ絶賛した。

 「スタートが良かったし直線も前が開いてうまく抜け出せた。クラシックを意識できるし、好勝負の可能性はかなり高いと思う」

 暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sでのアダムスピークに続き「ルメール」「石坂師」「父ディープ」の優勝だ。「なかなか思った通りの競馬はできないものだけど、この馬はあっさりやってくれました」。牡馬に続き牝馬でもクラシックの有力候補を登場させた石坂師は、静かな口調でその内容を称えた。これで春G1出走に必要な賞金加算に成功。師は「もう(桜花賞に)行けますね」と胸を張る。今後は放牧を挟み「1回使って本番」の予定だ。

 ただ、問題は鞍上だ。「春にルメールはいないと思うので。考えなアカン、うれしいことがまたできました」と石坂師は相好を崩す。大きな収穫と悩みが1つ、その手に残った。

 ◆ジェンティルドンナ 父ディープインパクト 母ドナブリーニ(母の父ベルトリーニ) 牝3歳 栗東・石坂厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績3戦2勝 総獲得賞金4540万2000円。

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2012年1月9日のニュース