【年度代表馬】オルフェ、凱旋門賞優先ローテ!

[ 2012年1月7日 06:00 ]

年度代表馬に選出されたオルフェーヴル

11年度JRA賞

 ホース・オブ・ザ・イヤーを決める11年度JRA賞受賞馬選考委員会(報道機関の代表8人で構成)が6日、東京・港区のJRA六本木事務所で行われ、3冠、有馬記念を制したオルフェーヴルを年度代表馬に選出した。牡馬が年度代表馬に輝くのは07年のアドマイヤムーン以来。授賞式は23日に都内のホテルで行われる。

 久々に牡馬が年度代表馬のタイトルを獲得した。オルフェーヴルは史上7頭目の3冠馬。加えて3歳時に有馬記念も制したのはシンボリルドルフ、ナリタブライアンに続く3頭目の快挙だった。最優秀3歳牡馬は満票。年度代表馬でも1票を除く圧倒的な支持を集めた。池江師は喜びのコメントを発表した。

 「大変光栄です。昨年の今頃は年度代表馬に選ばれるような成績ではなかった。馬自身の成長力に加えて、NFしがらきや厩舎スタッフ、池添騎手が教え込んできたことが実を結んだ結果だと思う」。1年前はまだ1勝馬。4連敗した3冠馬も珍しい。この馬に携わった全てのスタッフによる「絆」が超一流馬への道を開いたのだ。

 そして今年はいよいよ世界への扉を開く。トレーナーは「有馬記念で日本一を証明できたので、今年は凱旋門賞を最大の目標にしてローテーションを組んでいきたい」とあらためて宣言した。

 前に立ちふさがる壁は高く、厚い。容易には突破できないことは過去に挑戦した日本馬の苦杯の歴史が示している。それでもオルフェーヴルならば、やってくれるのではというファンの期待は高まっている。池江師の思いも同じだ。

 「十分に通用する力はあるはず。しっかりと準備をして、いい状態に持っていくことができれば世界一も手の届くところある」

 次走は未定だがこの日、馬主のサンデーレーシングがホームページ上でドバイには遠征せず、凱旋門賞を最優先にローテーションを組むことを発表した。日本の頂点から世界の頂点へ―。数々の希望を背負って、2012年の戦いに臨む。

 ▼サンデーレーシング吉田俊介代表 3冠獲得だけでなく、有馬記念も制することができ、本当に強くなってくれたと思う。凱旋門賞という大目標に挑戦する今年も、さらなる飛躍を期待したい。

 ▼池添 オルフェーヴルに出合い、年度代表馬の騎手になれたことを誇りに思う。年度代表馬の名に恥じぬよう、今年も一緒に頑張っていきたい。

 ◆オルフェーヴル 父ステイゴールド 母オリエンタルアート(母の父メジロマックイーン)牡4歳 サンデーレーシング 栗東・池江 池添 社台コーポレーション白老ファーム 8戦6勝 8億552万4000円(皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念)

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2012年1月7日のニュース