【賞金王決定戦】佐々木、追い風吹いてる!

[ 2011年12月23日 06:00 ]

TR1回戦を勝った佐々木

 ツキを味方に頂点まで上りつめる。SG「第26回賞金王決定戦」は22日、トライアル1回戦が行われた。決定戦初出場となる佐々木康幸(38=静岡)は1回戦12Rで冷静に展開を突いて白星発進。23日の2回戦11Rの1号艇も引き当て、追い風は勢いを増している。この絶好枠から連勝を飾り、3回戦を待たずに優出を決める構えだ。なお、賞金王シリーズは23日が予選最終日。3日目終了時点で勝野竜司が得点率トップに立った。

 賞金王決定戦は短期決戦に加え、2回戦から枠が抽選で決まるシステム。運が左右する頂上決戦で初出場の佐々木が最高のツキ男ぶりを発揮した。

 TR1回戦12Rは4カド今垣の絞りまくりで操縦不能となった内艇の隙間が空く。そんな絶好の展開を5コースからすり抜けたのが佐々木だ。「事故に巻き込まれないよう冷静に回れた」と、満足そうに振り返った。

 ツイていたのはレース展開だけではない。この1着で枠番抽選のトップバッターを務めることになったが、佐々木の回すガラガラ抽選機から勢いよく飛び出してきたのが白色の玉。「レースで運を使い果たしたから、もうないなと思っていたが…」。無欲の抽選でポールポジションを引き当てたのだ。

 「1枠は有利ではあるが絶対ではない。不安にならないよう調整をしっかり合わせて、気持ちを引き締めていく」。ツキ任せはここまで。この先は自力で突き進むことを誓った。きょうの2回戦11Rでは松井と篠崎が、まずまずの伸びを引き出しているが、佐々木が先マイの主導権は譲らないはずだ。

 同12Rでは池田がエース機らしく納得のパワー。大外から3着でしのいだ重成も気配は十分だ。1枠の今垣は選手責任の転覆でベスト6進出は厳しくなったが、気持ちは折れていない。

続きを表示

2011年12月23日のニュース