【有馬記念】ヴィクト連覇へ!角居師「心配ない」

[ 2011年12月23日 06:00 ]

21日のヴィクワールピサ追い切り後、共同会見で笑顔をのぞかせる角居師

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「キーマンの懐へ」は、有馬記念にヴィクトワールピサを送りだす角居勝彦師を直撃した。

 ――ヴィクトワールピサの最終追いはCWコースで3頭併せ。4馬身先着しました。

 角居師 早めに抜け出した分、気を抜かないように追ったみたいです。そのため大きく先着したということでしょう。

 ――それだけ反応できる状態になったということ?

 そうですね。前走(ジャパンC13着)を叩かれて闘志を前面に出すようになってきたのでやれば動ける感じです。

 ――またがったデムーロ騎手の反応は?

 前走よりも集中力が出て、明らかに良くなってきたと言っていました。

 ――彼は前走時も“集中している”と言っていたが。

 休み明けにしては…ということだったのでしょう。今回はそれ以上に集中しているのだと思います。

 ――肉体面も使われた分、良くなった。

 もちろんです。前走も悪くはなかったけど、肩の筋肉の張りなどは実戦で負荷をかけないと出来上がらない感じなので、今回の方が明らかに良いですね。

 ――その前走を振り返って。当日の雰囲気は?

 少しおとなしすぎるかとも思えたけど、イライラせず落ち着いていて良いと感じました。馬体もピカピカで体調自体は良かったと思います。

 ――スタート直後にデムーロ騎手が右後ろを振り向いていました。

 脚をぶつけたとかいうことではありません。前が閉まって下げざるを得なくなったので後ろを確認したのではないでしょうか。

 ――道中は最後方。

 ドバイワールドCを勝った時も出遅れていたので位置取り自体は最後方でも問題ありませんでした。ただ(ジャパンCは)長丁場を意識したのか道中、動かず最後方のままだったので厳しくなってしまいました。

 ――休み明けだったのでハミをかんでいかなかったように見えました。

 それもあったと思います。結果、最終コーナーでも最後方。大外を回る形になりました。ペースも遅かったのであれでは勝ち負けまで持ち込むのは難しいです。

 ――得意の中山(10年皐月賞、有馬記念など4戦4勝)に戻るのは好材料。

 ぜいたくを言えばもう1回くらい使って臨みたかったけど、このコースなら良いパフォーマンスを見せてくれるはずです。

 ――3冠馬オルフェーヴルや復活したブエナビスタなど強豪がそろいます。

 はい。でもこの馬が得意の形に持ち込めばそん色ないと思っています。そのあたりはこの馬をよく知っているミルコ(デムーロ)が乗るから心配ないでしょう。連覇ができるように期待しています。

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2011年12月23日のニュース