【函館2歳S】メガトロン直線圧巻1F12秒4

[ 2011年8月4日 06:00 ]

Wコースで追い切られるコスモメガトロン

 「第43回函館2歳S」の追い切りが3日、函館競馬場で行われた。デビュー戦を好時計で制したコスモメガトロンがレースを使われた上積みを見せ、豪快な動きを披露した。地元・函館での重賞初制覇に燃える丹内を背にマークした時計もWコースで5F68秒7~1F12秒4と抜群。丹内、清水英師ともども並々ならぬ手応えを示した。

【函館2歳S】

 500キロを超える雄大な馬体。「他の馬が100歩で走るところを95歩で走る感じ」(清水英師)という大きなフットワーク。コスモメガトロンの走りには、わずかデビュー1戦とは思えない風格が既に備わっている。

 函館Wコースで丹内を背にリックラヴ(3歳未勝利)を追走。遅めのペースで序盤は行きたがるのを抑えるのにやや苦労していたが、直線の動きは圧巻だった。持ったままで一瞬にしてパートナーをかわし、5F68秒7~1F12秒4でフィニッシュ。清水英師は「息をつくる程度。フットワークが違い過ぎて相手にならなかったが、合格点でしょう」と笑顔。丹内も「先週水曜の追い切りでは少しモタモタしていたが、あれで変わった。日曜からは思った通りの調教ができた」と満足げだ。

 デビュー戦を完勝。開幕週だったとはいえ、1分9秒7の時計、2番手から楽に抜け出した内容共に優秀だった。それでも初戦が512キロの大型馬。師はさらなる上積みを強調する。初戦の後はBRファームに放牧に出されリフレッシュ。「身のこなしや首の使い方が前回と全然違う。上積みはあると思うので、上手にレースをしてくれるでしょう」と愛馬へ信頼を寄せる。

 函館最終週の大一番。ここに懸ける陣営の思いは強い。師は「丹内の地元での重賞初Vも懸かるし、自分は(土田厩舎調教助手時代に函館で手伝った)マイヨジョンヌが函館記念で降着になったことがある。スカッと決めたいですね」と闘志満々。7月24日の函館記念は1番人気のマイネルスターリーで8着に終わり、雪辱を期す丹内も「不安?何もないですね」と言い切った。終わり良ければ全て良し。そうなる可能性はかなり高そうだ。

 ≪開幕週デビュー馬が有力?≫過去10年の函館2歳Sの勝ち馬をデビュー日別で見ると、JRAでデビューした8頭のうち3頭が新馬戦開幕週にデビューしていた。昨年は1回函館2日目の芝1200メートル戦を勝ったマジカルポケットがV。同じ1回函館2日目の芝1200メートルで勝ち上がったコスモメガトロンが今年も最後を締めるか。

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2011年8月4日のニュース