【宝塚記念】平田節全開!ハートビート“不気味”

[ 2011年6月22日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・21日】キップのいいコメントを聞けば、取材する側のテンションも高ぶる。宝塚記念に挑むハートビートソングは勢いこそあれ、いまだ重賞未勝利。下馬評は伏兵の域を出ないが、平田師は期待を隠せないといった様子。「今回は豪華メンバーですが…」と水を向けた岡崎に対し、「十分にやれるやろ」と即答。しかもこの指揮官、91年有馬記念をブービー人気で制したダイユウサクを調教助手として担当していた“グランプリ男”だけに、なおさら不気味に思えてしまう。

 強気の最大の根拠は目下の充実ぶり。昨秋以降は体調が戻らず苦しんだが今春、ようやく心身の歯車がかみ合った。「前は毛づやとか張りも物足りんかったけど、今は良くなっている。順調や」。この日は坂路1本。元気いっぱいの姿を見届けた指揮官のボルテージは上がる一方。「来年はドバイに行きたいと思うぐらい期待してる馬やからな。うん、今回はええんちゃうか。新聞にもそう書いといてくれてええで」と平田節全開で締めくくった。

 帰り際、馬房をのぞくと7月10日のプロキオンSを目指して調整中のケイアイガーベラの姿があった。ガーベラ担当の佐々木助手は「ハートビートソングの取材ですか?いい結果を出して、ガーベラにつなげてほしいですよね」とほほ笑む。振り返れば昨年の夏の阪神、平田厩舎はブライティアパルスでマーメイドS、ケイアイガーベラでプロキオンSと、重賞2勝を挙げる大活躍だった。日本の夏は平田の夏。ハートビートソングも厩舎の先輩に負けず劣らず、暑さも吹っ飛ぶような、心打つ走りを見せてくれそうだ。 

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2011年6月22日のニュース