女傑再誕の熱狂の中…小平2度目の騎手人生始まる

[ 2011年6月10日 06:00 ]

2度目の騎手人生をスタートさせた小平騎手

地方競馬です!!

 牝馬クラーベセクレタがロジータ以来22年ぶりにクラシック2冠を達成した華やかな大井のダービーウイーク。そんな中、地道にリスタートした若者がいる。2度目の騎手人生を歩み始めた小平健二(27)だ。

 01年秋に道営でデビューし07年秋の引退まで1084戦30勝。思うように騎乗馬を確保できず、モチベーションは低下。生活にも不安を感じた。「弱くて未熟でした」。手を差し伸べたのは、かつて名手として鳴らし調教師でも多くの強豪を送り出している高橋三郎師(66)だった。デビュー直後の冬季に大井に出向き同厩舎で調教騎乗した小平を見て「乗れる子だな」と思っていたという。引退を耳にして声を掛けた。小平も攻め馬手としてもう一度勉強し直そうと決意。北海道時代は調教でもオープン級の馬に乗ることはほとんどなかった。シルヴァーゼットなど、そういった機会が増え「こういう調教でこうなるのか…、これでいいんだな…と、先生と馬に学んだ」と振り返る。2年が過ぎ、当初はなかった騎手復帰への思いは募る。4度目の挑戦で実現させた。「数多く乗ってこそ自分が鍛えられると思う。乗り数を増やせるように努力します」。小平は、師匠のデザインをアレンジした「胴緑・白山形一本輪、袖白」の勝負服で前に進む。(池田 裕文)

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2011年6月10日のニュース