【青葉賞】トーセンレーヴ文句なし！池江師ニンマリ

坂路で併走馬・アイソトープ（右）を突き放すトーセンレーヴ

　２着までにダービーの優先出走権が与えられる青葉賞の追い切りが２７日、美浦、栗東両トレセンで行われた。

　注目のトーセンレーヴがしびれるような伸びを見せた。この日の坂路はかなり時計が掛かるコンディション。しかし、ブエナビスタを半姉に持つ超良血馬にとっては、何の足かせにもならなかった。アイソトープ（６歳１０００万）との併せ馬で、ラスト３００メートルまでは馬体が重なっていたが、そこから馬なりで突き放す。ラスト１Ｆからはしっかり追われ、４Ｆ５２秒２～１２秒４は文句なしの時計だ。

　「良かったですね。いい頃の沈むフォームが戻ってきましたからね」

　池江師の口元が緩む。それもそのはず、時計や動きはもちろん、課題の折り合いを完璧にマスターしつつあるのがその理由だ。前走は４角までハミをかんだため、直線で伸びを欠いて３着。二の舞を避けるべく、この中間は間隔を開けて気持ちをリセットさせてきたが、その効果はしっかり出てきている。

　「今回は随分と落ち着きが出てきました。リラックスして走れさえすれば、１Ｆ１０秒台の脚を使える馬ですから」

　皐月賞馬オルフェーヴルを擁する池江厩舎の中でも、将来性は同世代Ｎｏ・１の評価を受ける逸材。ここをきっちり制して、１カ月後の決戦へと向かう。