【天皇賞・春】メドウ丹内に不気味な雰囲気

[ 2011年4月28日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・27日】美浦トレセンは気温の上昇とともに強風が吹き荒れた。午前8時の気温は22度。寺下は暑さと砂にまみれて戦意を喪失していた。そんな中、並々ならぬやる気を見せていたのが、天皇賞でG1初騎乗を迎える8年目の丹内だ。

 初重賞制覇を狙った先週の福島牝馬Sはコスモネモシンに騎乗して惜しくも2着。勢いはある。天皇賞でコンビを組むコスモメドウとは、昨年夏の札幌から4戦連続で手綱を取って500万→1000万の特別戦を連勝した。

 「以前は掛かる面があって馬の後ろにつける競馬をしていたが、最近はしっかり折り合えている。福島の1000万を勝った時に重賞でも勝てる手応えを感じた。ゴールしてからもグングン加速して止めるのに苦労したぐらい。とにかくスタミナがある。相当いい心臓をしているね」

 だが、その後は乗り代わって自ら手綱を取ることはなかったが、期待通りに年明けから長丁場で3戦連続連対する活躍を見せた。そして大舞台で再びチャンスが巡ってきた。

 「実績のない騎手を乗せてくれる馬主はなかなかいない。本当にありがたいですね。めっちゃ楽しみ」

 初の大舞台は淀の3200メートル。丹内がデビューした年の04年天皇賞は、所属する清水美厩舎のイングランディーレが大逃げV。「あのレースは天皇賞の中でも一番印象に残っている。メドウにとってヨーイドンの上がり勝負になるときつい。後は仕掛けどころですね。脚を余すことだけはしたくない」と力が入る。アッと驚く騎乗を見せてくれるのは間違いない!?と寺下は不気味な雰囲気を感じ取った。

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2011年4月28日のニュース