【天皇賞・春】ビート豪華面子も“相手なり”に…!?

[ 2011年4月27日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・26日】伝統のG1とあって出走馬は強豪ぞろい。出走枠18頭に入るメンバーを見渡すと、坂田はあることに気がついた。これまで重賞で連対したことがないのはビートブラックだけ。その事実が意外に思えるのは、この馬にインパクトがあるから。昨年の菊花賞、13番人気3着はただ驚くばかりだった。同じ淀の長距離戦で今回もスタンドをあっと言わせるかも。気になって中村厩舎へ。洗い馬で念入りに担当馬をケアする林助手に話を聞いてみた。

 「スタミナや折り合いに不安がある馬じゃないから。長い距離は合っているんじゃないかなと思っていましたよ」。菊花賞はそれなりにやれる自信があったのだ。その後も力をつけて、前走は1番人気に応える堂々の勝利。好位のインから手応え良く抜け出して力の違いを見せた。

 「この前のレースを勝たなかったら、賞金的に天皇賞には出られなかったからね。ここまでいい感じできているよ」。ここまでの5勝が全て接戦の勝利。後続につけた着差は首差が3回で、半馬身差が2回。これには林助手も苦笑いだ。

 「どうも相手に合わせてしまうところがあるね。だからレース後もダメージはなかった。間隔は詰まっているけど、先週もしっかり追い切れたから」

 気配はさらに上向き。G1でも相手なりに走ってしまうかもしれない。「今度は相手が強い。でも、きっと一生懸命に走ってくれますよ」。上昇度の大きさを坂田は感じ取っていた。

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2011年4月27日のニュース