【弥生賞】ターゲットマシン、3戦全勝狙う!

[ 2011年3月1日 06:00 ]

無傷の3連勝で皐月の舞台を目指すターゲットマシン

 いよいよクラシックのトライアルが東西で開幕。日曜中山では皐月賞TR「第48回弥生賞」が行われる。強豪関西馬も東上してくるが、迎え撃つ関東の雄はディープインパクト産駒のターゲットマシンだ。デビューから無傷の2連勝。レースではまだまだ粗削りな面を残すが、その素質は確か。父と同じ3戦3勝で皐月の舞台を目指す。

 無敗のディープインパクト産駒ターゲットマシン。期待の関東馬が、父と同じ2戦2勝のステップで弥生賞の舞台に挑む。もちろん能力は非凡。これまでの2戦の内容がそれを証明している。

 新馬戦はゲートで立ち上がって2馬身の出遅れ。しかも、前半1000メートル通過が60秒8というスローペースを最後方で追走する最悪の展開だった。それでも直線で外に持ち出すと、上がり3F最速の33秒8を発揮して11頭をゴボウ抜き。前走の寒竹賞はスタートを決めて好位の5番手を追走。きっちり折り合って、直線も力強く抜け出して余裕たっぷりのVだった。

 管理する宗像師は「牧場時代からパワー型と聞いていた。父のようにピュッと切れるというよりはズドンという感じかな」と特徴を説明する。「初戦は隣の馬を気にしてたまたま出遅れただけ。ゲート試験も1回で受かったようにもともと悪くないし、学習能力が高い馬だから。まだまだ粗削りな部分はあるけどね」と感触を口にする。 

 デビュー戦からシャドーロールを着用し、すっかりトレードマークとなっている。「普段はテンションが高くなりそうな部分はあるが、レースでは大丈夫。デビュー前は物見する部分があって着けているが、今は必要ないぐらいだよ。中間は外して乗ったりしているが、なくても問題なさそう」と精神面での成長に笑顔を見せた。

 この中間は短期放牧を挟んでじっくり調整してきた。「牡馬にしてはカイ食いが細いところがあって、間隔を空けた方がいいタイプ。中間はポリトラックでいい動きを見せているし、順調だよ。何とかここで権利を獲って、皐月賞、ダービーに行きたいね」と師。今年の牡馬クラシックの混戦ムードを断ち切る快勝劇を披露するつもりだ。

 ≪02年V馬と同トリオ≫ターゲットマシンの田中勝、宗像師、馬主の薗部博之氏と言えば、重賞7勝を挙げ、02年弥生賞を制したバランスオブゲームと同じトリオだ。ターゲットマシンは08年当歳セレクトセールで4410万円で取引された。オーナーと共にセリに参加した宗像師は「ディープ産駒は高くなるから、(アグネス)タキオンの値落ちを狙ってたんだけどね…。まあ、でも(出合う)運命だったのかな」と感慨深げに語った。

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2011年3月1日のニュース