【日経新春杯】素質開花!ルーラーシップ2馬身差完勝

[ 2011年1月17日 06:00 ]

<日経新春杯>ルーラーシップ(左)の鞍上リスポリは、直線途中で人差し指を突き立て勝利を確信

 京都で行われた「第58回日経新春杯」はルーラーシップが今後の飛躍を予感させる快勝、手綱を取ったリスポリは日本で2度目の重賞騎乗で初勝利を飾った。

 好位の外から追走したルーラーシップは4角手前から坂の下りを利用し先頭へ進出。そのまま豪快なフットワークでゴールを駆け抜けた。2着ヒルノダムールに2馬身差をつける完勝劇。手綱を取ったリスポリは日本での重賞初勝利に満面の笑みを浮かべた。

 「スローペースになるのではと思っていたし、4角である程度の位置にいなければローズキングダムには勝てないと思っていた」

 最大の敵は当然JC覇者のローズキングダム。中団のインに控えるライバルを横目に、早めに先頭へ押し上げた鞍上の判断が勝利につながった。

 「ルーラーシップは、とても強い馬。思ったとおりの競馬ができてうれしい」

 当初は今週のAJC杯に向かうプランもあったが、角居師は「調子がグングン上がっていましたし、オーナーもいいよ、と言ってくれましたので」と出走に踏み切ったのが大正解。04年から8年連続の重賞勝利を決めた。これで秋に復帰後、重賞2勝。エアグルーヴを母にもつ超良血馬がいよいよ素質開花、今春はビッグタイトルを狙っていく。

 「体に苦しいところ、不安なところがないので安定しているんだと思います。調教でも我慢がきくようになってきたし、この距離で勝てたのはよかったです」

 陣営が昨年の有馬記念を制したヴィクトワールピサにヒケを取らぬ能力があると語るの期待馬。昨年ウオッカが引退した厩舎に、またも新たなスターが加わった。「いい馬がいっぱいいるので育てないと。2頭でも足りないくらい」

 今後はノーザンファームしがらきで放牧の予定。登録のあるドバイも含めて、次走は未定だが、今年の古馬戦線をリードする大きな1勝となった。

 ◆ルーラーシップ 父キングカメハメハ 母エアグルーヴ(母の父トニービン)牡4歳 栗東・角居厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績9戦5勝 獲得賞金1億6383万8000円。

 ≪4歳馬のワンツースリー≫4歳馬が同レースの1~3着を独占したのは、ハンデキャップ戦となった94年以降では、95年の1着ゴーゴーゼット、2着同着ワンダフルタイム・インターライナーで記録して以来16年ぶり2回目となる

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