【日経新春杯】キングダム全快!4F52秒8

[ 2011年1月14日 06:00 ]

坂路、キラウエア(左)と併せ馬で追い切るローズキングダム

 生きのいい明け4歳馬が6頭も顔をそろえた「日経新春杯」。中でもダービー、菊花賞2着、ジャパンCを制したローズキングダムは別格の存在。最終追いでは坂路52秒8としっかりした伸び。有馬記念を取り消した不安を感じさせない動きを披露した。

【日経新春杯】

 まだ年が明けたばかりで、これほどの大物が登場するのか…の感はある。ローズキングダムはそれほどの存在。「日本を代表する馬がいいかげんな状態で使えない。だからセン痛(腹痛)の影響はない、と言いたいんだ」と橋口師は有馬記念の出走を取り消すことになった原因のセン痛が一過性のものだったと強調する。

 武豊を背にした坂路の追い切りはキラウエア(4歳1000万)を追走する形で、馬体を並べてのラスト1Fはびっしりと熱のこもった併せ馬。フィニッシュは半馬身先着で4F52秒8~1F13秒1のタイム。時計のかかるコンディションの中で上々の動きだ。当事者同士の確認作業はごく簡単なもの。橋口師の「どう?(セン痛の)影響は?」に、武豊は笑って「影響ありません」と答えたのみだった。

 今週から調教ゼッケンは、G1馬に限り「馬名」とG1勝利の数だけ「☆」が記されたステータスの高い仕様。この馬は2歳時の朝日杯FSと昨年のジャパンCの勝利で「☆☆」のゼッケンになる。

 武豊は「(JRAの)いいアイデアじゃないかな。今はゼッケンに星が2つ。今年はドンドン星の数を増やしたいね。僕自身もローズキングダムにもの凄く期待しているし、今年は日本のチャンピオンホースになってほしい」と願う。11年の始動戦に「負けられない?ハンデは背負っていても立場的にはそうでしょうね」と力を込めている。

 橋口師は「(ハンデ)58キロでも小さい馬だからずっしりとくる。初めて背負う重さだからね。一応、ドバイにも登録はあるけど国内に専念するか、外国に行くかは分からない。まずはこのレースを見てから」と気を引き締めた。メンバーが手薄になりがちな厳寒期に超大物が登場。出走がかなわなかった有馬記念の分まで、期待通りの走りでファンを満足させる。

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