故障…4連覇果たせぬままカラジ引退

[ 2008年3月28日 06:00 ]

 ペガサスジャンプS(29日、中山)に出走を予定していた中山グランドジャンプ(J・G1)V3馬、カラジ(セン13=オーストラリア)が27日、中山競馬場での調教を終えた後、右前浅屈腱炎を発症。同レースを回避するとともに、このまま現役を引退することになった。

 スコット騎手を背に芝コースで追い切られたが、残り100メートルの地点で脚を取られた。右前脚に違和感があったためエコー検査をした結果、故障が判明した。カラジはペガサスジャンプSから中山グランドジャンプ4連覇を目指しての来日だった。
 ▼マスグローヴ師 追い切りは軽く流すくらいでいいと思っていたが、追い切り後に右前脚を痛がった。屈腱炎ということで残念。これで引退することになると思う。これまで協力してくれた日本の皆さんには感謝している。
 ▼カラジ 父カヤージ 母カラミタ(母の父シャンタン) セン13歳 豪マスグローヴ厩舎所属 馬主・p・モーガン氏 生産者・愛アガカーン牧場 戦績97戦16勝(障害18戦9勝、日本6戦3勝) 昨年の中山グランドJでJRA史上最高齢勝利記録を塗り替え、バローネターフ以来となる同一障害重賞3連覇を達成。
 ▽屈腱炎 馬の脚部を支える腱が断裂したり、伸び切ったりして生じる屈腱部の炎症。屈腱には浅屈腱と深屈腱があり、競走馬に起こる屈腱炎のほとんどは前者。重い場合は1年以上の休養が必要で、治ったと思って調教を再開すると再発するケースも多い。

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2008年3月28日のニュース