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3人目の子供誕生を前に自力型に変身した師匠・平尾昌也(左)と、その師匠を目標にする弟子・米嶋賢二
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めでたい話がある。それは7月15日に長崎の平尾昌也(42=58期)に3人目の子供が生まれること。これは5月松山で弟子の米嶋賢二(32=77期)から聞いて本人に突撃取材。42歳からの子育ては大変だが、オヤジ・平尾は“頑張る!”と決めた。今回はそんな彼の心意気に迫ってみたい。
42歳からの育児。記者の年齢だと二の足を踏んでしまう。しかし平尾はテレながらも新しい家族の誕生を喜び、ピークを過ぎた感のある競輪人生に再びチャレンジする気構えなのだ。
「正直、最初は年齢や金銭面で不安があった。だけど世の中には子供に恵まれない家庭もあるし、子供は“宝”ですから。先のことまで考えていたら何もできないからね(笑い)」
同級生の妻・由佳子さんと話し合った結果、11年ぶりの育児に踏み切った。しかし夫人は高齢出産となるため平尾は万が一に備えて配分調整を申し出て7月の1カ月間は欠場。8月にバンクへ戻ってきたときは3人の子供のパパとして“子供の学費とミルク代を稼ぐ”オヤジレーサーとなる。
少し調べてみると福岡の平城浩次(44=57期)も8カ月前に3人目の女の子が生まれている。平尾にとっては身近な人生の先輩だ。「子供が成人式を迎えるまではお互いに現役で頑張ろう」と言う平城の応援エールは平尾にも勇気を与えるだろう。もしかすると今後2人が同じ競走に参加すれば夜の宿舎では、同じぐらいの子供を持つ選手も集まって「夜泣きがひどくて寝られない」「おしめの素早い取り替え方は…」などの“子育て相談室”が開かれるようになるかも。
「62歳までの現役を考えて今は初心に帰って自力で行く。師匠が自力なら弟子の井上昌己も自力じゃないといけないはずだしね。当分それで行って50歳から追い込みですね」。これが弟子への相乗効果も狙った新しい競走スタイル。ぜひ覚えておこう。
長崎の大先輩・瀬戸光義さんは8年前に62歳で現役を引退。これは格好のお手本。そのうえ「師匠が62歳まで頑張るなら僕も師匠を目標に頑張ります」の弟子・米嶋もいればへこたれることはできない。今後20年間、平尾の現役続行は十分可能と見た。
ミルク代を稼ぐために自力に目覚めたオヤジレーサー。若手を震え上がらせる一発を豪快に決めようぜ!
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