合田直弘の海外ターフ事情
国際競走充実へ 検疫システムの見直しが必要
北米のデイリー・レーシング・フォーム紙の集計による、09年世界高額賞金平地競走トップ100が発表されたが、実に60までが日本のレースであったことが明らかになった。
1位は総額1000万ドル(約8億円)のドバイWCで、2位が米ドルに換算して591万ドル(約4億7300万円)になるメルボルンC。そして3位がドル換算で565万ドル(約4億5200万円)になるジャパンCだった。日本のレースが前年の51から60に急増したのは、「円高」という為替レートの影響だが、それにしても高額賞金競走の実に6割を占める日本のレースは、依然世界の競馬関係者にとって垂ぜんの的と言えよう。
それにもかかわらず、日本の国際競走に海外から参戦する馬の数は、北米のブリーダーズCや香港の国際競走などに比べると少ないのが現状だ。暮れの香港で、香港スプリント(180万ドル=約1億4400万円)にシンガポール調教馬ロケットマンを出走させた馬主さんと話す機会があったが、スプリンターズS(216万ドル=約1億7200万円)や高松宮記念(195万ドル=約1億5600万円)よりも賞金の安い香港を選択した理由として、香港だと空港から直接競馬場に入れるので、馬の負担が少ない点を挙げた。
日本の国際競走を充実させるためには、白井か三木で検疫するというシステムの見直しが必要のようだ。(競馬評論家)
[ 2010年12月30日 ]

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