明日海りお 併演の雪華抄も壮大なものに

[ 2016年11月14日 17:30 ]

初舞台以来の日本物のショーに「背筋が伸びる」と話す明日海りお

 花組トップスター・明日海りおが奴隷を演じることでも話題の「金色(こんじき)の砂漠」が11日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(12月13日まで。東京公演は来年1月2日~2月5日)。

 併演の「雪華抄(せっかしょう)」は、明日海にとって初舞台「宝塚風土記」以来の日本物のショー。演出家からの注文はただ一つ。「とにかく美しく舞台に出てください」だった。組子全員が舞台いっぱいに並び、洋楽を華やかな着物姿で踊るショーは圧巻。明日海も「初舞台の時は、上級生の方々の早変わりとかを“大変そうだな~”と眺めていただけ。今回は不安もありますが、足袋をはき、着物を着れば気持ちの面でも背筋が伸びる。そんな宝塚独特の壮大なものにしたい」と自信をのぞかせる。

 今回で約2年コンビを組んできたトップ娘役の花乃まりあが退団。後任は仙名彩世に決まった。圧倒的な歌唱力と深い演技力ですでに抜群の存在感を持つ娘役。明日海は「誰も頑張っているのは同じですが、彼女はホントに自分に厳しく、誰よりも稽古して鍛錬に鍛錬を重ねている。今までもショーで組んだりしているので、お互い緊張せず、リラックスしたところから始められるかな、と思います」と、最大限に評価している。気は早いが新たな花組も盤石だ。(土谷 美樹)

 ◆明日海(あすみ)りお 6月26日、静岡市生まれ。静岡雙葉中を経て03年「花の宝塚風土記」で初舞台。月組に配属。08年「ME AND MY GIRL」で新人公演初主演。13年3月、花組に組替えとなり14年5月、トップスターに。その後は「エリザベート」「新源氏物語」など劇団の名作を次々に再演しヒットさせた。身長1メートル69。愛称「みりお」。

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