珠城りょう 決意表明「全身全霊でみんなと成長」

[ 2016年10月29日 19:05 ]

異例のスピードでトップに就任した珠城りょう
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 月組新トップスター・珠城りょうのプレお披露目公演「アーサー王伝説」が28日、大阪のシアター・ドラマシティで開幕した(11月9日まで)。

 恵まれた体格と三拍子そろった宝塚の伝統的なスターとして、下級生のころから抜てきを受け続けた珠城。若くして王になる運命を背負ったアーサーとはその姿がダブる。まだ入団2年目だった09年。「ラストプレイ」の新人公演で当時準主役だった霧矢大夢(42)の役に抜てきされ「あの時から、私の走る人生が始まった」(珠城)。その後、学年以上に落ち着いた大人の役を好演してきたが14年「PUCK」で若くはじけたボビーを熱演。「羞恥心とか恐怖がなくなった」とたくましさを身に付けた。

 9年目でのトップ就任は、天海祐希の7年目に次ぐスピード出世。打診を受けた時、迷いがなかったと言えばウソになる。「どんなに背伸びしたって今あるものは変わらない。ただその中で唯一、私ができるのは全身全霊で役に臨むこと。その中で組のみんなと成長したい」と、静かな口調ながら強く決意を語った。強烈なリーダーシップで組を率いた前トップ・龍真咲からは「自分なりの道を切り開け」とアドバイスされた。自然体を貫く新トップが力強く一歩を踏み出した。 (土谷 美樹)

 ◆珠城(たまき)りょう 10月4日、愛知県蒲郡市生まれ。光ケ丘女子高を経て08年「ME AND MY GIRL」で初舞台。月組に配属となり、恵まれた体格と3拍子そろった正統派男役として早くから注目を集め、10年に「THE SCARLET PIMPERNEL」で新人公演初主演。13年は「月雲の皇子」でバウホール初主演。1メートル72。愛称「りょう」。

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