蘭寿とむ 黒塗りでテンション上がる“パーフェクトガール”

[ 2016年7月2日 05:30 ]

ウーゴー・ゴールドバーグも演じた破天荒な歌手を好演する蘭寿とむ
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 元花組トップスター・蘭寿とむ(40)がきょう2日、大阪・梅田芸術劇場で開幕する「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」(3日まで。8~10日=愛知県芸術劇場、来年1月7~28日=福岡・博多座など)で、オスカー女優ウーピー・ゴールドバーグが映画で演じたヒロインに挑む。

 今回は14年、日本初演時に主演した森公美子(56)とのWキャスト。殺人事件を目撃し、かくまってもらうために修道院に潜り込んだ破天荒な黒人歌手という役どころだ。蘭寿は「ホントにすっごい楽しい作品ですし、黒塗りするとテンションも上がります。森さんと比較するというのではなく、私は私らしく、ちょっとキュートに」と意気込んだ。

 退団してから約2年。今は舞台だけでなく、ドラマにも積極的に出演する。中谷美紀(40)主演のTBS系ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」ではヒロインの女子会仲間でキャリアウーマンを好演した。「新しい経験がドンドン増えていっている感じ。今は楽しくて仕方ない」と話す。

 蘭寿は“西の東大”とも言われる宝塚音楽学校の入学試験で94年、史上最高の倍率だった48・2倍をトップで合格。2年後、首席で卒業するまで一度もその座を渡さなかった“パーフェクトガール”としても知られる。宝塚時代は女優・北川景子(29)も大ファンを公言するほど正統派トップスターだった。「これからも無理なく、でも目の前のことに全力で。そのスタンスは宝塚時代と変えずに突き進みたい」。蘭寿の“第二章”は始まったばかりだ。(土谷 美樹)

 ★蘭寿(らんじゅ)とむ 1975年(昭50)8月12日、兵庫県生まれの40歳。94年、宝塚音楽学校に入学し96年「CAN―CAN」で初舞台。花組から一度は宙組に組替えとなるが、11年再び花組に異動し「ファントム」でトップスターに。14年5月退団。1メートル70。

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