真風涼帆(上) 宙組発足20年の節目。めぐり合わせに導かれ

[ 2018年3月19日 14:19 ]

新トップお披露目公演「天は赤い河のほとり/シトラスの風」

宙組20周年の節目にトップとして踏み出す真風涼帆
Photo By スポニチ

 宙組新トップコンビ真風涼帆(まかぜ・すずほ)&星風まどかのお披露目公演「天は赤い河のほとり/シトラスの風」が16日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(4月23日まで。東京宝塚劇場は5月11日〜6月17日)。

 「天は―」は篠原千絵氏原作の漫画をミュージカル化したもので、古代オリエントを舞台にした歴史ファンタジー。身長1メートル75と5組のトップ中、最も長身の真風は豪華な衣装もさっそうと着こなし大舞台で躍動した。

 宙組が誕生してちょうど20年。トップとしての心構えを聞かれても「あらためて…というのはないんです」と控えめな真風も、組の節目の年にトップとして踏み出せることには喜びを隠せなかった。「不思議なご縁は感じています。20年の瞬間にいられるのは貴重な体験ですから」と表情を引き締めた。

 その縁は初舞台の時から始まっていた。06年3月宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」で初舞台を踏み、星組に配属された。しかし「男役10年」と言われる世界で、真風はその節目の年に宙組に異動。「男役として気持ちを新たに、いろいろ考える時期に宙組に来たのも巡り合わせですから」

 先日、同劇場で行われた宙組20周年の記念イベントで初代の姿月あさと(47)ら歴代トップ7人と共演したのも刺激になった。「あの瞬間でさらに思いを強くしましたね。皆さんの20年分の思いをつなげていける舞台をこれから一作一作作り上げていきたい」。大型トップが力強く船出した。(土谷 美樹)

 ◆真風 涼帆(まかぜ・すずほ)7月18日生まれ、熊本県菊池郡出身。県立大津高を経て06年初舞台。星組配属。恵まれた体格とクールなルックスが当初から話題で09年「My dear New Orleans」で新人公演初主演。11年「ランスロット」でバウホール初主演。15年5月、宙組に組替え。昨年11月トップ就任。身長1メートル75。愛称「ゆりか」。

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