聖乃あすか 負けず嫌いが続けた努力が花開く

[ 2018年1月15日 14:45 ]

初の新人公演主演に抜てきされた聖乃あすか
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 花組若手の美形男役・聖乃あすかが23日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「ポーの一族」の新人公演で初の主演に抜てきされた(東京公演は3月1日)。初の大役に、聖乃は「“うれしい”というより“やらなきゃ”という責任感の方が大きい」と自らを奮い立たせる。

 同作は萩尾望都さんのコミックが原作で、永遠の命を与えられた美少年エドガーの生きざまを描く注目作。トップスター明日海りおの華麗ではかないエドガーが早くも話題で、聖乃は「期待を裏切らないようにしないと」と感性を研ぎ澄ませる。

 記念すべき劇団100期生。同期で一番先に新人公演の主役を果たした星組・極美慎(きわみ・しん)の姿に刺激を受けた。音楽学校時代、入団直後と寮で同室だった極美とは理想の男役像や、夢を語り合い「彼女の主演する姿にうれしさもあったけれど、自分もそこ(主演)を目指さなきゃ、と思わせてくれた」。

 小さいころから踊ることが大好き。小学校2年の時に通い始めたダンススタジオの先生がたまたま宝塚OGだったことから、歌劇は身近な存在だった。タカラジェンヌになった時に役に立つかも、と学生時代にモデルをやったこともある。「夢のためにでき得る全てのことをやりたいタイプなんです。負けず嫌いですし」。しかも根っからの稽古好き。「何もしていない日が不安」と、劇団の休日も必ずどこかでレッスンする。地道に続けてきた努力がいよいよ大舞台で開花する。 (土谷 美樹)

 ◆聖乃(せいの)あすか 1月19日、横浜市生まれ。市立庄戸中を経て14年、100期生として初舞台。身長1メートル70。愛称「ほのか」。

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