望海風斗(下) 大きな羽根背負い“光り”の18年に

[ 2017年11月22日 07:00 ]

「来年は“光”の1年にしたい」と話す望海風斗
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 雪組新トップスター望海風斗(のぞみ・ふうと)のお披露目公演「ひかりふる路(みち)/SUPER VOYAGER!」(12月15日まで。東京宝塚劇場は来年1月2日〜2月11日)。現在上演中の兵庫・宝塚大劇場では連日、当日券を求めるファンが長蛇の列をつくるほどの盛況だ。

 フランス革命の中心人物、ロベスピエールの半生を描いた新作ミュージカルに、船出をイメージしたショーの2本立て。望海は得意の歌唱力を生かし、難しい楽曲の数々も朗々と歌い上げたが「今までは一曲にかけて作り上げてきたけれど、これだけ多く歌わせてもらえるなら、これからはお客さんが飽きないように歌っていくことが大事」と、トップになった今も自分に課題を与えることを忘れない。

 20キロはあると言われるトップの象徴・大きな羽根飾り。望海は「想像を絶するものでした」と、その重さに責任感を重ねた。今公演は歌劇団にとっても望海にとっても今年最後の作品。激動の一年に望海は、漢字一文字で「大」と表現した。「大きく変わる一年であり、大切な年だった」。

 18年は東京宝塚劇場のお正月公演でスタートを切る。「来年はこの公演のタイトルにかけて“光”の一年にしたい」。涼しげな目元を光らせ飛躍を誓った。 (土谷 美樹)

 ◆望海 風斗(のぞみ・ふうと)10月19日、横浜市生まれ。法大女高を経て03年初舞台。花組配属。09年「太王四神記」で新人公演初主演。12年「Victorian Jazz」でバウホール初主演。14年の「エリザベート」ではルキーニを好演。同年11月、雪組に組替えし今年7月、トップスターに。身長1メートル69。愛称「だいもん」。

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