瑠風輝 同期刺激に芽生えた「頑張らなきゃ」

[ 2017年8月5日 05:30 ]

3度目の新人公演主演で、さらなる飛躍を誓う瑠風輝
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 宙組ホープ、瑠風輝が9月5日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「神々の土地〜ロマノフたちの黄昏〜」の新人公演で3度目の主演に挑む(東京公演は10月26日)。

 同作はロシア革命に揺れる人間模様を描く話題作で、トップスター朝夏まなとのサヨナラ公演として注目の舞台。瑠風も「3度目の主役というより朝夏さんの退団公演で主演をさせていただけることの方が喜びは大きい」と話す。「お芝居に対しての引き出しの多さ、役への考えの深さ、豊かな表情と一つでも多くのことを見て、感じて勉強したい」と貪欲だ。

 同期は本公演でも大役を任される月組の暁千星や、雪組の新トップ娘役に決まった真彩希帆ら精鋭がズラリ。「以前は“頑張れ〜”とどこか自分とは結びつかなかったけど、今は同期の活躍が自分のモチベーション」と刺激になっている。

 16年に「Shakespeare」で初主演した時は「血の気が引いた」というほどオドオドしていた。大作「エリザベート」で2度目の主演を果たした時は得意の歌唱力で、客席を魅了したが「もっと感情を歌に乗せなきゃ」と課題も見つかった。今回は配役を聞いて初めて「頑張らなきゃ」という言葉が最初に浮かんだといい「そういう意味でも成長があるのかも」と自信をのぞかせる。“三度目の正直”でさらにステップアップできるか、期待は高まるばかりだ。(土谷 美樹)

 ◆瑠風輝(るかぜ・ひかる)1月26日、東京都調布市生まれ。佼成学園女子高を経て、12年「華やかなりし日々」で初舞台。16年「Shakespeare」で新人公演初主演。続く「エリザベート」でも新公主演を果たし大役トートを演じた。身長1メートル74。愛称「もえこ」。

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