珠城りょう ぶれない強さ「共感」“等身大”ダルタニアン

[ 2017年7月3日 05:50 ]

演じるダルタニアンに「共感できる部分が多い」と話す珠城りょう
Photo By スポニチ

 月組トップスター、珠城りょうが「三銃士」のダルタニアンを演じる「All for One〜ダルタニアンと太陽王〜」が14日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(8月14日まで。東京宝塚劇場は9月1日〜10月8日)。

 アレクサンドル・デュマの古典「三銃士」をベースに、「エリザベート」の演出などで知られる小池修一郎氏が手がけるオリジナル。ダルタニアンがブルボン王家を揺るがす王の秘密を知ったことから物語は大きく展開する。

 「田舎から都会にやってきて、純粋で真っすぐな青年。よくあるヒーロー像なので役にも入りやすい」と、若きトップ珠城にとっては等身大の役柄で「彼にはぶれない強さがある。私も結構自分の信念とか思いを大事にするタイプなので、共感できる」と胸を張る。

 トップ娘役の愛希れいかがルイ14世を演じるのも話題。愛希は下級生のころ男役だったこともあり、珠城も「過去の経験が生かされてますね。いわゆる宝塚らしいトップ同士の感じではないかもしれませんが、新しい感じでいい」と新鮮なコンビ像も見られそうだ。

 トップに就任して約10カ月。「本当にあっという間でした。時間が流れていくのは凄く早い。プレッシャーや責任は常に伴いますが、それでも以前に比べたら楽に呼吸ができるようになったかも」。肩の力が抜け始めた珠城が等身大のヒーローを演じる姿は注目だ。 (土谷 美樹)

 ◆珠城(たまき)りょう 10月4日生まれ、愛知県蒲郡市出身。光ケ丘女子高を経て08年初舞台。月組配属。10年「スカーレットピンパーネル」で新人公演初主演。13年「月雲の皇子」でバウホール初主演。昨年9月、龍真咲の退団に伴いトップスターに。入団9年目でのトップ就任は、同7年目で就いた天海祐希に次ぐスピード出世と話題に。身長1メートル72。愛称「りょう」。

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