永久輝せあ 4度目新公主演「殻を破らないと」

[ 2017年5月9日 06:00 ]

4度目の新人公演主演に力が入る永久輝せあ
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 雪組ホープ、永久輝せあが9日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「幕末太陽傳」の新人公演で4度目の主演を果たす(東京公演は6月29日)。

 現代的な甘い雰囲気がファンの心をくすぐり人気も赤丸急上昇。2月には月城かなとと「New Wave! ―雪―」でバウホール初主演を果たし、今や劇団で最も勢いのある若手の一人だ。「バウ主演で芽生えた責任感が今回の新公でも生きるかな」と手応えも十分。

 永久輝は、トップスター早霧せいなのお披露目公演「ルパン三世」で新公初主演を飾り、今回はその早霧サヨナラ公演としても注目の舞台。「ちぎさん(早霧)の背中を見て成長してきたので、教えていただいたことが私のほとんどを占めてる感じです。だから寂しいし不安になるけれども“最後の役を近くで学ばせていただけるんだ”と思うだけでうれしい」とかみしめるように話した。

 今回は故フランキー堺さん主演の映画でも有名な作品のミュージカル化。江戸・品川遊郭を舞台に古典落語「居残り佐平次」「品川心中」などを組み合わせた異色のコメディーだ。「お芝居の間とか、所作とか今回は勢いだけでは本当にどうにもならない作品。自分の殻を破らないとできないと思っています」。入団7年目を迎え、新公も最後の年。4度目の新公主演とあって真価を問われる舞台になることは間違いない。永久輝も相当の覚悟を持って挑むようだ。 (土谷 美樹)

 ◆永久輝(とわき)せあ 8月8日東京都生まれ。白百合学園高を経て11年「めぐり会いは再び」で初舞台。15年1月「ルパン三世」で新人公演初主演。身長1メートル70。愛称「ひとこ」。

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